名古屋で託児所のある仕事に転職するにはどうしたらいいの？

託児所と保育園の違い

両親共働きの家に子どもが生まれると、保育園（保育所）や託児所など、両親が働いている間に子どもを預けることができる場所を探すことになりますが、保育園と託児所ではどんな点が異なるのでしょうか。

まず保育園（保育所）というのは厚生労働省の福祉施設で、預かってもらえる子どもの年齢は0〜5歳です。公立の保育園の場合は入園については市区町村が一括管理していて、私立の保育園は社会福祉法人や企業、NPOなどが運営しています。いずれも必要性の高い人から入れるシステムになっているため、人口の多い地区では待機児童が多く、社会問題にもなっていますね。また、保育園には国の児童福祉法に基づいた認可を受けて運営している認可保育園と、認可を受けずに運営している無認可（認可外）保育園があり、自治体からの補助の有無が異なるため利用する際に1ヶ月にかかる料金についても、認可は2〜3万円、無認可は2〜6万円といった差異があります。

一方、託児所とは広義には乳幼児を預かって保育する施設全般を指しますが、保育園と分けて考える場合には、一般的にデパートやイベント会場などに設置されているものや、育児中の従業員向けに企業や事業所内に設けられた施設を指します。託児所の利用料金は無料から1日数百〜数千円まで幅広く設定されています。

名古屋で託児所付きの職場と言えばどんなところがあるの？

転職先で子どもを預けて働きたい場合、安全・安心面で考えると認可保育園に入れるのがいちばんと考える親は多いかもしれませんが、認可保育園は競争も激しく、収入の面で折り合いがつかなければなかなか入れません。その点、託児所付きの職場であればほぼ必ず預けることができますし、また朝はどこへも寄らずに出勤できて帰りもそのまま終業と同時に連れて帰ることができるので、別の場所への送り迎えを考えると断然楽です。

例えば名古屋にある託児所付きの職場を調べてみると、老人ホームなどの福祉施設、病院、クラブ、パチンコ店、ホテル、塾、配達・配送業などがありましたが、名古屋に限らず全国的に託児所完備の職場というのはかなり少なく、職種も偏っています。

特にワーキングマザーの多い業種では導入が進んでいる企業内託児所ですが、せっかく設置されても休止や廃止に追い込まれる数が非常に多いという事実があります。その理由は「予定していたほど利用人数が増えない」「認可外の保育所は補助が5年で打ち切られ6年目から社内の財政が厳しくなる」「料金を上げるとそれよりも安い保育所に利用者が流れてしまう」といったもので、働く女性が増えているとは言え、1つの企業内で託児所を安く運営し続けられるほどの利用率ではないというのが現状のようです。

いざというときにとても助かる一時保育

その名の通り一時的に子どもを預かってもらう一時保育というのがあります。これは主に保育園に所属していない児童を対象に認可保育園が行っているサービスです。地域によっては無認可（認可外）保育園でも対応してくれます。

これは、両親とも家にいられない事情ができた！といった緊急の場合にも助かりますし、出産を終えた母親が仕事を始めたいという場合にまず就職活動をするために一時保育に預けるというケースも多いようです。その他、24時間365日子どもと向き合うことで育児ノイローゼにならないよう、1日だけ預けるということもでき、また認可保育園を落ちてしまったので一時保育を継続的に利用するということも可能です。月に何日預かってもらえるかは自治体によって異なります。

預かってもらえる子どもの年齢は一般的には保育園と同じく0〜5歳で、料金は自治体によって異なりますが、だいたいの相場は1日2千〜5千円です。注意点としては、ある程度継続的に利用しない限り、子どもが初めて会う人のところに突然置いていかれることになるため、ショックのあまり泣き止まず、すぐにお迎え要請の連絡が来た、といったこともよくあるようです。