名古屋へＵターン転職！年収は下がってしまうの？

Uターン転職ってなに？

Uターン転職とは、A地方で生まれ育ち、B地方で就職して働いていた人が、転職でA地方に戻って働くことです。例えば、名古屋で生まれ育った人が東京へ出て就職し、その後転職してまた名古屋に戻る場合はUターン転職ですね。ちなみに名古屋で育ち、東京の大学へ行って大学卒業後に名古屋に戻って就職する場合はUターン就職と言います。

その他にも、例えば東京・大阪といった大都市出身でそのままその地で働いていた人が名古屋の会社に転職した、となるとこれはIターン転職になります。さらに名古屋出身者が東京で就職、しばし働いた後に名古屋ではなく地元愛知県の別の都市、例えば岡崎市にある会社に転職した、あるいは岡崎市で生まれ育った人が東京へ出て働いた後に岡崎ではなく名古屋の会社に転職した、といった現象を「Jターン」と言うらしいですね。名古屋の人が東京で働いた後、転職して神戸に行った、というのもJターンに当てはまるそうです。

求人情報を見ていると、「Uターン歓迎」「U・Iターン歓迎」と書かれているのを見かけますが、これは一度大都市へ出た若者たちが再び地元に戻って働くことや、大都市から地方都市へ人がやってくることを歓迎する、という意味でしょう。特にUターン転職者は長く働いてくれるに違いない！という会社側の期待も表れていると思います。

名古屋へUターン転職をするメリットとは？

Uターン転職を決意した人というのは、みんな生まれ育った土地に帰るということで、どのくらいの時間が経ったかは人によりけりではありますが、かつて慣れ親しんだ土地に帰るというのがまず最大のメリットではないでしょうか。

その他、例えば東京から名古屋へのUターン転職のメリットを特に考えてみると、家賃や駐車場代が東京に比べてぐんと安くなる点が考えられますね。同じ家賃で東京よりも広い家に住むことが可能です。名古屋は道も広いし、人の歩くスピードも東京に比べるとゆっくりな感じがしますので、ゆったりした時間の流れの中で暮らすことができるようになるというのは、特に子育て世代にとっては大きなメリットではないでしょうか。

また子育てという話でいくと、名古屋市内在住で愛知県内の病院に行った場合、中学生までの子どもの医療費は市が負担してくれるので無料です。保育園の入りやすさが東京よりもずっと高いのも魅力ですね。

名古屋へUターン転職をする際の注意点

東京で働いていた人が名古屋への転職先を探し始めてまず驚くのは、収入がかなり下がるという点ではないでしょうか。一般的には同じ職種でも年収が10〜15％下がると言われています。また、求人の内容も東京ほど幅がないので、東京でやっていたのと同じ仕事内容で、経験を生かせる仕事を見つけるのは、職種によっては難しいでしょう。

ただ、住む場所も変えて新しく一歩を踏み出すなら、その地域を支えている企業で新しく始めてみるという覚悟が必要とも言えると思います。東京の感覚を引きずったまま名古屋で生きて行くのは後々問題を生みかねません。一度東京で働いていた人が名古屋への転職を決めるというのは、家庭の事情など何かしらの理由があるに違いありませんが、本当にそれが正しい決断なのか、名古屋でやっていく決意ができているのかどうかを、今一度真剣に考えてみるといいと思います。

もしそれでもやっぱり名古屋で働きたい、と思えるのなら、のんびりした空気や物価、少し下がる年収も含めて名古屋ならではのあらゆる点を前向きに捉えて楽しむことができるのではないかと思います。