円満退職を目指して！退職理由の例やその伝え方など。

円満退職のメリット

退職する理由は人それぞれで、やむにやまれぬ理由で辞める人もいれば、単純に「もうここでは働きたくない」という理由で辞める人もいるでしょう。いまの仕事に不満があって辞める場合、「退職届を叩きつけてやる！」「もう辞めるんだし、最後に不満をぶちまけてやる！」と思ってしまうこともあると思いますが、それだけは絶対に止めましょう。退職時に目指すこと、それは「円満退職」です。

というのも、意外に社会というのは狭く、転職した先で前職の企業が自分のクライアントになったり、かつての同僚に再会したりすることがあるからです。また企業によっては、前職の企業に電話をして、転職者の人となりを調査するケースもあります。

Uターン転職だからといって「もう会うこともないし」と暴言を吐くと、新しい会社の人がそれを知っていた、ということも。同業種に転職するなら尚更です。円満退職は、最終的に自分を守るために必要なことなのです。前職の悪口をFacebookやTwitterなどのSNSでつぶやくのも危険ですから止めてくださいね！

円満に退職するための伝え方

では、円満に退職するためにはどうやって伝えたらいいのでしょうか。また、逆に言わない方がいい理由とはどんなものなのでしょうか。 まず大切なのは切り出すタイミング。人事異動直後、大プロジェクト進行中、繁忙期、このあたりは会社に迷惑をかけてしまうので出来る限り避けましょう。また民法627条ではサラリーマンは14日前に伝えれば退職できることになっていますが、円満退職のためには退職希望日の1～3か月前には伝えましょう。

退職理由はどんなに会社に不満があったとしても、「今までお世話になりましたが」と感謝の気持ちを伝えたうえで、「新しい分野に挑戦したい」「より専門性を高めていきたい」など、必ず前向きな個人的理由を伝えましょう。 逆に会社への不平不満以外にも、人間関係の問題や今の仕事に対する文句などは退職理由にしてはいけません。これは、会社側に「そこを改善するから辞めないでくれ」と引き留める理由を与えてしまったり、部署移動を打診されたりしてしまいます。

在職中の転職活動はできるだけ知られないように

最後に、円満退職に向けて気を付けたほうがいいことを2つ。

①転職活動は内密に

転職活動は在職中に行うことが多いと思います。ですが、くれぐれも「転職活動中であること」を周囲に悟られないように注意しましょう。知られてしまうと、転職するにしろしないにしろ気まずくなるだけで、いいことはひとつもありませんね。円満退職から遠のいてしまいます。なんだかソワソワして仕事が手につかなくなったり、仕事中に転職エージェントからの電話に出たことで気付かれたりしないように気を付けましょう。

②引継ぎはスムーズに

自分が抱えている業務の引継ぎや残務処理は、責任もってスムーズに行えるようにしましょう。きちんとスケジュールをたてて、場合によってはマニュアルを作ったりクライアントの特徴などをまとめたりしておくといいでしょう。今までの取引データを表にしたり、退職・引継ぎの挨拶回りをしたり、やるべきことはたくさんあります。

立つ鳥跡を濁さず。これこそが円満退職の秘訣です。